「時間ができたら」という言葉が、会社から奪い去るもの

エリア・サーベイ合同会社の長野研一です。

先日(2月27日)、大分合同新聞の「事業承継特集」に広告を掲載しました。次世代経営陣を育てる戦略セミナーの広告です。

実はその裏で、私は一つの「失敗」をしていました。デザイナーとのやり取りが不十分で、広告に掲載したQRコードのリンク先に不備があったのです。

「プロとして詰めが甘い」

そう思われるかもしれません。ですが、不備に気づいた瞬間、私は落胆はしませんでした。初動での集客には明らかにマイナスです。でも、広告ですら「直接的な効果がなければ無駄」ではない。自らの覚悟を世間に示し、それを続けることで「その旗を降ろさない」ことを示すことが第一義だと思うからです。

かつての私なら、「すべてが整ったら」と広告出稿を遅らせ、チャンスを逃していたでしょう。今の私を支えているのは、「結果ではなく、行動を指標にする」という、実体験から得た確固たる価値観です。

 

3年前の私は、自分の「価値」に震えていました

今でこそ「行動がすべて」と語っていますが、私もかつては「慎重すぎる経営者」の一人でした。

手元に、2022年に私が書いた一通の資料があります。そこには、当時の私の偽らざる本音が綴られていました。

「不動産に強い経営コンサルタントと一見USPは明確に見えるものの、はたしてどれほど需要があるのか、大変心もとないのが実情です」

当時の私は、不動産鑑定士としての仕事が売上の8割を占めていました 。売上は一千万単位で変動することもあり、決して安定していませんでした 。何より私を苦しめていたのは、自分の仕事が、単なる「作業時間の積み上げ」になっていることへの焦りでした

当時すでに58歳だった私は、「このまま体力勝負のスタイルを続けられるだろうか」と、将来への不安の中にいたのです

 

答えは、お客様の「沈黙」の中にあった

転機は、あるお客様との面談でした。 社長様が口にされるのは、経営成績の悩みだけではありません。ふとした瞬間に漏れる、後継者への不安。そして、「自分が去った後、この会社はどうなってしまうのか」という、言葉にならない深い迷いでした

その沈黙に耳を傾けたとき、私の中に一つの確信が生まれました。

「次世代に必要なのは、経営理論ではない。迷わずに進むための『地図』なのだ」と。

私が提唱する「行動KPI」が、次世代経営陣が描く地図(ロードマップ)になると確信したのは、まさにその瞬間でした。社長の頭の中にある「成功の勘」を、後継者が明日から実行できる「行動の指標」に翻訳する。これこそが、私が提供すべき本当の価値だと気づいたのです。

 

承継を成功に導く、2つの「仕組み化」

私が3年半の試行錯誤を経て、多くのお客様との対話から導き出した答えがあります。

それが、セミナーでもお伝えしている「2つの仕組み化」です。

【仕組み1】未来に向けた「共通言語」の構築 承継や育成のフェイズでは、共通言語が必要です 。これがないと、経営陣が変わるたびに会社の方針がブレてしまいます

【仕組み2】「行動」の指標化(数値化) その共通言語を単なる精神論で終わらせてはいけません 。行動を「数値化」し、自己経営力を強める指標に変えていきます

この2つを組み合わせることで、根拠のない不安は「この道を進んでいけば大丈夫」という科学的な確信へと変わります

「教わる」ことは、未来の時間を「買う」こと

遠藤晃先生の門を叩こうとしたとき、私も当初は躊躇しました。「もっと準備ができてから」と、一歩を先送りにしていたのです。

しかし、いざ飛び込んで三年半。そこで得たのは、ノウハウ以上に「先を見て行動することが当たり前」という価値観そのものでした。

「やってみないと、できるようにならない。でも、教わったほうが、圧倒的に早い」。

事業承継を控えた社長様。 社長が「そのうち、いずれは」と迷っている間、後継者は霧の中を歩いています。 着手から3年あれば、社長の「想い」を行動KPIという羅針盤に変え、「これなら託しても大丈夫だ」という安堵感を手にすることは十分に可能です

もしあなたが今の停滞を打破したい、次世代に「確信」を渡したいと願うなら、その迷いを抱えたまま、まずは会いに来てください。


【次世代経営陣育成・フロントセミナー】

今回の広告掲載と書籍『KPI監査』出版1周年を記念し、当日参加者全員に書籍をプレゼントいたします。