なぜ私は“思いを新たにする”ことをやめたのか

ここ一番に頑張れないのは、自分に甘いからじゃない

先日、「この指とまれ」が言えるようになるまで――私がこの仕事を始めた本当の理由と題して投稿しました。そこで書ききれなかったことを書きます。

「ここで一皮むけなければ」と頭ではわかっている。
でも、動けない。気持ちが入らない。行動が続かない。

新年の目標を紙に書いて壁に貼っても、2月にはもう見て見ぬふり。なのに、自分に「俺は前に進めている」と噓をつく。どこかで「まだ本気出してないだけ」と甘えている。

けれど、これまでの人生を時間をかけて振り返ってみて、ふと思いました。
「本気になれなかったのは、きっと “本気になれる理由”が見えてなかったからなのだ、と。


「自分のため」では動けない――人は「誰かのため」にしか走れない

私は不動産鑑定士兼経営コンサルタントとして独立したあと、目の前の仕事を一つひとつ丁寧にこなしてきたつもりでした。でも、なぜかエンジンがかからない。常にどこかで、“受け身の自分”がいる。

何をするにも、「とりあえず、目の前の案件を仕上げる」という姿勢で、いま思えば時間に追われることで自分をごまかしていた気がします。スキルも経験もそれなりにある。でも、なぜか展望が持てないのです。

そこで私は「自分が本気で動ける理由」を探しはじめました。
そしてその答えが、「なぜこの仕事を始めたのか(=なぜはじ)」という原点にあったのです。

それでようやく腹に落ちました。
人は、「自分のため」では動けない。けれど、「誰かのため」なら頑張れるのです。「誰かのため」に頑張る自分を誇らしく思えるのです。


「毎度、思いを新たにする」のをやめたかった

思い返せば私は、何年も「思いを新たにする」を繰り返していました。

・気持ちを入れ替えて、スケジュールを見直す
・新しい手帳を買って、習慣を変えると決める
・誰かの名言に感化されて、やる気を取り戻した気になる

そのたびに「今度こそ」と思うけれど、また元に戻る。
これを、何度も、何度も、繰り返してきました。

でも、あるとき思ったのです。
「そもそも“思いを新たにしなきゃ”と感じるのは、“自分の想いの根っこ”がないからでは?」

そんなふうに、自分自身に問いを向けていくうちに見えてきたのが、「なぜはじ」でした。
「なぜこの仕事をしているのか」「何のために、この人生を選んだのか」
そこに立ち返ることができたとき、私はもう“思いを新たにする”必要がなくなったのです。


「あれも必要なプロセスだった」と思えた瞬間

正直に言えば、私は長いあいだ、いろんなものに手を出しては引き返し、回り道ばかりしてきました。自分の中で「これだ」と思えるものに出会えないまま、迷いながら、足踏みしていた時間がありました。

でも今は、「あれも意味があった」と思えるようになっています。

なぜなら、それらの迷走がなければ、私は「なぜはじ」という問いに辿り着けなかったからです。私自身の「なぜこの仕事を始めたのか」は、子供の頃の体験に根差しています。それがどんな内容かについては、「なぜはじ」の場で詳しくお話ししたいと思っています。

その気づきを経て、私はこう思えるようになりました。
「過去のすべてが、自分の仕事の理由を発見するプロセスだった」「これに気付くための迷走だった」と。


「なぜはじ」に出会った人は、変わる

だから今、私は「なぜこの仕事を始めたのか」を一緒に見つける場づくりをしています。

この場に集まってくださるのは、こんな方たちではないかと想像しています。

  • いつか何かを始めたいけれど、動き出せずにいる方

  • 自宅開業・スモールスタートしたが、モヤモヤが晴れない方

  • 想いはあるのに、なぜか仲間を増やすことに積極的になれない方

  • 「特別なアイデアも資格もない」と、自分にブレーキをかけてしまう方

  • 毎度「思いを新たにする」ことを繰り返して、前に進めない方

その人たちが直面している「いちばんの壁」は、自分自身の古い価値観です。

「ちゃんとした資格がなければダメ」
「特別なアイデアがなければ始められない」
「誰かに認められてから動き出そう」

実は、そこに“始めないための口実”が紛れ込んでいることも少なくありません。

でも、視点を自分からほかの誰かに移してみましょう。
「自分のため」でなく、「誰かのためにやりたいこと」が明確になったとき、人は動き出せるからです。少しだけ目線を上げると、違う景色が見えてきます。


「未完成の価値」に光を当てる場をつくる

私がつくっている「なぜはじ」の場は、「まだ完成していない人」のための場所です。
スキルも、形も、肩書も、整っていなくていい。

むしろ、そういう人たちこそ主役です。

この場では、次のようなことが起こります。

  • 自分の「やりたいこと」の源流が見つかる

  • 自分の特性・価値観を理解し、ビジネスへの自信が芽生える

  • 他の誰でもない、「自分だからできること」に気づく

  • 仲間の存在を通して、一歩踏み出す勇気が持てる

目的は、収益化ではありません。
自己肯定と使命感の芽生えという、“内なる変容”を目指しています。

それはきっと、これから何かを始めようとしているあなたの、小さな火種に風を送ることになると信じています。


「このままじゃ終われない」という火種を、大切に

あなたの中にも、こんな想いがあるのではないでしょうか。

「このまま終わりたくない」
「今はまだ形になっていないけど、やりたいことがある」
「もう一度、自分の旗を立て直したい」

そんな火種を、消さないでください。
それはきっと、あなた自身の人生からのサインです。

「なぜはじ」は、その火種を育てていく場です。
そしてそのプロセスは、あなた自身の未来だけでなく、誰かの希望にもつながっていきます。


最後に―これは、私のライフワークです

私は、この活動そのものを「自分自身の迷いに光を当て直すプロセス」だと感じています。
これは、私のライフワークです。

そしてもし、あなたの中にも「なぜはじ」に触れてみたいという気持ちが少しでもあるなら、ぜひご連絡ください。

月に1回、1時間だけ、Zoomでお話ししませんか?
料金はかかりません。
あなたの中の火種を、一緒に言葉にしてみましょう。
「思いを新たにする」をやめる、その第一歩のために。

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エリア・サーベイ合同会社 長野研一  
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